2024年10月4日発刊 (amazonで10月5日発売)
現代の重要な思想家である
建築家でシステム理論家の
クリストファー
アレグザンダー
の仕事を要約した一冊を
理論に精通した
タッグで翻訳!

パタン・セオリー

多くの応援により出版が実現!

クラウドファンディングの様子

のべ250名以上の支援者が応援

クラウドファンディング・サービス READFOR 上で、2024年4月8日から6月6日までクラウドファインディングを実施しました。のべ250名以上の方々から応援をいただいて出版を実現することができました。

有り難くも達成率150%

クラウドファンディングでは、有り難くも想定を超える大きな応援を頂きました。その結果、当初目標の150%を超えるご支援を頂戴して無事にプロジェクトを実施することができました。

様々な応援の声

クラウドファンディングの中で様々な応援の声を頂きました。その一部を動画にまとめています。

原著者からのメッセージ(抜粋)

パタン・セオリー

私の本『パタン・セオリー』が2024年に日本語で出版されることは、大変喜ばしいことです。 英語版では到底到達し得なかった多くの日本の読者に届くことになります。 2004年から、クリストファー・アレグザンダーのアイデアをできる限り簡潔かつシンプルに伝える使命を引き受けてきました。 これは、彼の壮大な生涯の業績を凝縮し、アクセスしやすい形式にすることです。 これにより、多くの人々がアレグザンダーの理念を理解し、社会が共通の平和な未来に向かって発展するのを支援する一助となることを願っています。

クリストファー・アレグザンダーと日本の間には強い繋がりがあります。そのいくつかを簡単にご紹介します。

アレグザンダーは日本の建築や美学を学ぶために何度も日本を訪れました。彼は著名な日本の建築家と交流を持ち、知的交換を促進しました。 アレグザンダーは日本のいくつかの重要な概念を自らの仕事に取り入れました。 また、日本で重要な建築プロジェクトを実現し、公的な認知を得ました。

読者の皆様がご覧のとおり、日本はクリストファー・アレグザンダーの知的遺産の利用とさらなる発展において特別な位置を占めています。 本書を読み進める中で、喜びとインスピレーションを感じ、アレグザンダーのアイデアが皆様の生活や仕事において実り多いものとなり、特別なエネルギー源となることを願っています。

Helmut Leitner (ヘルムート・ライトナー)
『パタン・セオリー』の原著者、オーストリアで活躍する自然科学者・ソフトウェアエンジニア

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パタン・セオリー
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本書の概要

パタン・セオリー

本書『パタン・セオリー』は、現代の重要な思想家である建築家でシステム理論家のクリストファー・アレグザンダー(カリフォルニア州バークレー大学名誉教授)の仕事を要約したものです。

1979年、彼の著書のひとつである『パタン・ランゲージ』は、建築と人間生活に関する1100ページに及ぶエッセイで、50万人の読者を魅了するノンフィクションのベストセラーとなり、さまざまな分野の人々にインスピレーションを与え続けています。 2002年から2004年にかけては、さらに幅広い4巻のエッセイ『The Nature of Order(秩序の本質)』が大著として出版されました。

アレクサンダーのライフワークは傑出しています。 彼は、デザイン・パターンとパタン・ランゲージを手法の一部として用いることで、センター、全体性、変容という概念に基づくシステム理論、生命システムの一般理論を展開しています。 アレグザンダーは、自然科学の伝統的な因果的機械論的パラダイムに対立する新しい科学的パラダイムを提案し、人々を可能にし、デザインプロセスへの参加を支援する方法として、新しい知識フォーマットを提供しています。 アレグザンダーの理論はすでに教育、組織開発、パーマカルチャーにおいて有用であることが証明されており、ソフトウェアにおいてはデザインパターンが主流にさえなっています。 多くの学問分野がこの発展に追随しようとしています。

パタン・セオリーによって、私たちは思考を変え、世界を見直し、より公正な社会へと向かうことができるのです。 これは、より多くの参加とより高い持続可能性につながります。 アレクサンダーのコンセプトは、社会の変化とイノベーションのためのメンタルツールボックスを形成するのです。

翻訳者を紹介

パタン・セオリー
中埜近影

中埜 博 (なかの ひろし)

1973年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。1978年、カリフォルニア大学バークレー校環境設計学部大学院卒業。現在、東京環境構造センター(合)代表。おもに建築、まちづくり施設企画、設計、実施に携わる。 1982~1985年、埼玉県入間市盈進学園東野高校建設工事、1993~2005年、早稲田大学芸術専門学校講師、1995年~現在、タウンマネージャー(中心市街地商業活性化アドバイザー)を歴任(担当:草加市、北九州市、長野市その他)。中小企業大学校講師、国土交通大学校講師。2011年~岩手県大船渡市災害復興専門委員として復興支援に従事。 主な著訳書に、『パタン・ランゲージによる住まいづくり』(井上書院、1988年)、『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(監訳、鹿島出版会、1991年、SD選書版、2013年)、『シリーズ/都市再生3定常型都市への模索地方都市の苦闘』(共著、日本経済評論社、2005年)、『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー 建築の美学と世界の本質 生命の現象』(監訳、鹿島出版会、2013年)、『[イラスト解説]ティール組織 — 新しい働き方のスタイル』(共訳、技術評論社、2018年)。

懸田近影

懸田 剛 (かけだ たけし)

ゼンソウ代表。1995年からソフトウェア開発に携わりはじめ、2000年にエクストリームプログラミングに出会い、アジャイルソフトウェア開発の実践及びコミュニティ活動を始める。2009年に共著者、中埜博氏の「参加のまちづくり演習入門」に参加して「パタン・セオリー」がもたらす「生命の質」の可能性に目を開かされる。ソフトウェア開発の文脈におけるパタン・セオリーの第二次ブームのきっかけを作るべく「アレグザンダー祭り」を2010年に中埜博氏とジェームス・コプリエン氏を招き開催する。 2010年から愛媛県に移住し、クライアント企業のアジャイルコーチ、チーフ・アジャイル・オフィサー(CAO)、アジャイルコーチ・コーチなど行う。近年は「パタン・セオリー」の構造保存変容(展開プロセス)を、菜園デザイン、湿地ビオトープ保全管理、健康改善などの様々な分野で試行錯誤しながら実践している。2020年より学び始めた個人の内的世界の自己統合がもたらす全体性と、アレグザンダーが追求してきた「パタン・セオリー」による「生命の展開プロセス」がもたらす全体性との融合と実践が新たな探求テーマとなった。 主な著訳書に、『eXtreme Programmingテスト技法: xUnitではじめる実践XPプログラミング』(共著、翔泳社、2001年)、『アジャイルソフトウェア開発スクラム』(共訳、桐原書店、2003年)、『Eclipseファーストステップガイド』(単著、技術評論社、2003年)、『「アジャイル式」健康カイゼンガイド』(共著、翔泳社、2022年)。